社会の仕組みや文化は複雑に変化し、進路選択はとても難しくなりました。
「とりあえず安定しそうな進路」では、なかなか通用しない時代です。
生徒たちは、お行儀の良い「模範解答の進路」ではなく、
まさに「私らしい進路」を見つける必要があります。
この「私らしい進路」は、深い「自己理解」と深い「社会理解」の両輪があって初めて、実現します。
自己分析だけをやっていてもだめですし、進路先をどれだけたくさん調べようとも、
「私らしい進路」は見えてきません。
「自己理解」と「社会理解」の両方をサイクルのように回し続けなければなりません。
つまり、
高校生が「私らしい進路選択」を実現するためには、
「自己理解」と「社会理解」を深めるための適切な支援が必要ということです。
さて、こちらをご覧ください。
以下は進路指導の現場でよく聞かれるお悩みの声です。
これらを高校生目線で言い換えてみましょう。
いかがでしょうか。目線を変えてみると、「生徒が真剣に進路選択に向き合ってくれない」
という表現に違和感がありませんか。
より正確に表現するならば、「生徒が自己理解と社会理解を深めるための支援は難しい」と言い換えることができます。
先ほど紹介した通り、生徒が自己理解と社会理解を深めることは、非常に難しいことです。
従来型の進路ガイダンスでは進路選択のやり方に関する講演会を聞いたり、大学や専門学校などのブースで学校の説明を聞いて終了です。
それだけでは、どうしても自己理解も深まらず、社会理解も浅いままですので、生徒が、自分の人生を自分で考えるようにはなりません。
私たちOCESは、15年の研究と実践の中で開発したさまざまな教育プログラムを持っています。
進路ガイダンスに、それらを掛け合わせることで、生徒の自己理解と社会理解を深め、より本格的な進路選択を目指しています。
そこで今回は、
進路ガイダンスと掛け合わせることで有効な二つのプログラムを紹介します。
総合的な探究の時間や放課後を使って、探究活動をする高校が増えています。
ご存知の通り、生徒が探究するテーマは多種多様です。
社会課題を解決したい生徒や、自らの知的好奇心を満たしたい生徒はもちろん、
ビジネスをやりたい、科学技術を発展させたい、政治や市民の力を活かしたいなど、
生徒の数だけアウトプットのテーマは異なります。
そんなバラエティに富む探究活動は、生徒たちの無限の可能性を拓く一方で、
フィードバックしたり、評価することに苦戦する教員の方々のお声を多くいただきます。
そこで、高校生が探究活動の内容を大学の教員に向けてプレゼンし、
フィードバックを受ける「探究ガイダンス」というプログラムを開発しました。
各領域の専門家から受けるフィードバックは、生徒たちの知的好奇心を刺激し、活動に対する主体性を引き出します。さらに、アカデミックと触れることで、偏差値偏重ではなく、学問的な興味を元に学校を選ぶキッカケにつながります。
探究支援で深まる高等教育とのつながり
当法人は、外部コーディネーターという立場から、高校の探究活動の支援を行っています。大学教員とともにプログラムを開発したり、生徒たちの活動を支援することもあります。
その成果として、プログラムで学んだ高校生の中からは、ジェンダーについて学んだことをキッカケに、女性起業家を招きワークショップを開催した生徒や国際文化の多様性を祝うための国際交流イベントを開催し、海外から90名近くの中高生を集め、合計130名規模の集客を実現した生徒など多様なイノベーターの卵が生まれました。
その過程で生まれた素晴らしいアウトプットの数々は、生徒だけの力ではなく、アカデミック分野の方々の惜しみない支援がありました。
私たちは、そこで培った大学との連携力を通じ、『探究ガイダンス』を実現しています。
過去参加大学
- 東京大学
- 大阪大学
- 九州大学
- 九州工業大学
- 福岡女子大学
- 長崎大学
- 北九州市立大学
- 西南学院大学
生徒が自身の価値観を言語化するデジタル版のキャリア・パスポートを開発しました。
本サービスには、日々の授業で学んだことや、生活で発見したことを蓄積する機能を搭載しています。蓄積した内容をもとに、自身の「学習観」「職業観」「人生観」「未来観」を言語化します。
言語化を一度きり行うのではなく、定期的に内容を振り返り、アップデートするからこそ、内省力アップにつながります。そうして自らの価値観を言語化した生徒は、進路選択を自分ごととして捉えていますから、進路相談会にも自然と前のめりに参加します。
キャリア教育のトップランナーとの
交流から生まれたキャリア・パスポート
キャリア教育のトップランナーとの交流から生まれたキャリア・パスポート
私たちは、進路指導・キャリア教育について、研究を進める中で、『キャリア教育の温故知新』というイベントを開催しました。
本イベントは、全国から200名近くの関係者が集まり、関係者より大きな反響がありました。
そんな本イベントに登壇いただいたキャリア教育のトップランナーたちのご助言を元に教育現場で試行錯誤する中でようやく一つの理論に辿り着きました。
それが「キャリア意識定点観測モデル」です。
私たちのデジタル・キャリア・パスポートは、この理論をベースに開発しています。
だからこそ、ただ記入して終わりではなく、自らの価値観を言語化できるという自負があります。
実際に、価値観を言語化した生徒の感想です。
- 将来自分が何をしたらいいのか、何が足りてないかが分かる。一個のことから繋げて新しい考えが出やすくなった。
- これまで感覚で処理してきた。(頭の中でやってきた)自分の考えを文面で見ると、客観的に見ることができた。
- 勉強への姿勢が、変わる。決意が固くなる(有言実行)。自分の意見が変わる。
- 今まで気づいてなかったことを気づけた。したいことの気持が固まったり、可能性が広がったりする。
- 自分がどういう価値観を持っているかが明らかになる。将来についての具体的な行動がしやすくなる。
- 自分の頭の中でモヤモヤしていたことが、具現化することで進路にも影響する。他者との交流、共有で理解が深まるし、周りとの交友関係もよくなる。
- とにかく学習への意欲が上がる!
ここまで『探究ガイダンス』と『デジタル・キャリア・パスポート』をご紹介してきました。当法人は、この二つのプログラムのほか、講演会や進路相談会などを組み合わせます。
貴校の理念、カリキュラム、伝統的な行事、既存のキャリア教育に合わせて、最適な進路ガイダンスをご提案します。そうすることで、よりご満足いただける進路ガイダンスを目指します。
実際に進路ガイダンスを実施した学校の生徒アンケートを実施したところ満足度91%と高い評価をいただきました。
ご相談ミーティングの際は、お困りごとやご事情など、ぜひご遠慮なくお申し付けください。
日頃の友達との会話や授業で出てきた相手の考えや価値観を、自分のものと比較するようになりました。たった数日の間でも多くの人と会話をしていることに気づき、多くの人との価値観を比較することで自己理解を深めていると感じることができました。
放課後までお時間をとってくださりありがとうございました。研究を進める中で出てきた疑問などを中心に、貴重なお話を沢山聞くことができて、とても良かったです。班の目標が抽象的すぎていることに気付き、改善する必要があると痛感しました。
今回お話を聞いて、予備調査が重要だということがわかりました。一度のインタビューですべてを知ろうとするのではなく、何度もインタビューをしたり文献などでの調査を重ね、そのたびに出てきた疑問点などを解決しようと思います。この探求を通して自分たちに足りていないところがたくさん見えてきました。
今日の進路ガイダンスで1つに絞っていた進路先をもっと視野を広げて考えてみようと思いました。
人それぞれ持っている価値観は別々でそれぞれ持ってるものがとてもいいとおもったし実際に価値観を具体的に考えることで未来への印象が濃くなってやってよかったです!
自分の就きたい職業とかの話ではなくて、将来の自分のよりよい生き方や、将来社会はどうなるかを予想して私たちは今なにをするべきかなど、たくさんのことを学ぶことが出来た。また、価値観を考える時間では、学ぶことの意義、働くことの意義など、哲学的なお話も聞くことが出来てとても勉強になった。
日頃の友達との会話や授業で出てきた相手の考えや価値観を、自分のものと比較するようになりました。
たった数日の間でも多くの人と会話をしていることに気づき、多くの人との価値観を比較することで自己理解を深めていると感じることができました。
放課後までお時間をとってくださりありがとうございました。
研究を進める中で出てきた疑問などを中心に、貴重なお話を沢山聞くことができて、とても良かったです。班の目標が抽象的すぎていることに気付き、改善する必要があると痛感しました。
今回お話を聞いて、予備調査が重要だということがわかりました。
一度のインタビューですべてを知ろうとするのではなく、何度もインタビューをしたり文献などでの調査を重ね、そのたびに出てきた疑問点などを解決しようと思います。この探求を通して自分たちに足りていないところがたくさん見えてきました。
今日の進路ガイダンスで1つに絞っていた進路先をもっと視野を広げて考えてみようと思いました。
人それぞれ持っている価値観は別々でそれぞれ持ってるものがとても
いいとおもったし実際に価値観を具体的に考えることで未来への印象が濃くなってやってよかったです!
自分の就きたい職業とかの話ではなくて、将来の自分のよりよい生き方や、将来社会はどうなるかを予想して
私たちは今なにをするべきかなど、たくさんのことを学ぶことが出来た。また、価値観を考える時間では、学ぶことの意義、働くことの意義など、哲学的なお話も聞くことが出来てとても勉強になった。
プログラムの成果として、生徒の取り組みのうち、メディア様に取り上げていただいたものをご紹介します。
『モヤモヤをきっかけにジェンダーを学ぶ』(NHK / 2023年2月10日 )
ジェンダーギャップの改善に向けて取り組んでいた生徒の取り組みをNHK様に取材いただきました
『売上がウクライナ支援に「すせんじ歳末フェスタ」』(KBC九州朝日放送 / 2022年12月11日)
法人が支援する寺子屋の生徒が、バザーを開きました。この活動内容をKBC九州朝日放送に取り上げていただきました。
また、当法人の代表にも、さまざまなお声がけをいただいております。
文部科学省『新時代に対応した高等学校改革推進事業』
コンソーシアム委員長(担当校:福岡県立八幡高校)
長野県教育委員会『未来の学校構築事業』
外部アドバイザー(担当校:長野県野沢北高校)
これまで私たちは多くの高校様の進路指導、キャリア教育のご支援をして参りました。
進路ガイダンスをご検討中の方、もしくは探究活動でお困りの方などお気軽にご相談ください。
なお私たちOCESは質の高いプログラムを提供するために、少数精鋭で運営しています。
また一つ一つオーダーメイドしているからこそ、お受けするご依頼の数に限りがございます。
予めご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
2023年6月末までに、進路ガイダンスをお申し込みいただいた学校様限定で
今回ご紹介した『探究ガイダンス』と『デジタル・キャリア・パスポート』のうちいずれか一つをプレゼントいたします。
※特典の提供数には上限がございます。予めご了承ください。
ご興味のある方は、フォーム、もしくはお電話からお申し込みください。
まずは一度、オンラインご相談会の機会をいただけますと幸いです。
Zoom、Teams、GoogleMeetなどご利用のツールに合わせて実施可能です。
皆様の学校の生徒の方々が、自分らしい進路を実現できることを願っております。
一般社団法人進路指導・キャリア教育支援機構
電話番号:050-1186-8595(平日09:00~18:00)