Kokorozashi-Based Growth

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Kokorozashi-Based Growth
(KBG)

OCES独自のESD(SDGs教育)プログラム。最初は社会課題を発散的に学び、事実確認を行います。その過程で自身が探究したい課題を特定し、原因を究明し、その根本原因に対する解決策を、「ビジネス」「科学技術」「政策」「市民活動」の4観点で考え、PDCAで行動する、社会で必要な能力を育む社会課題探究プログラムです。

STEP1
シナリオをもとに、問題の事実、原因、解決策を探究

STEP1-1(❶). 主に、九州大学 共創学部 三木教授が提唱するProblem-Based Learningという学習方法を用いて、社会問題・課題の事実を発散的に学ぶ。
Problem-Based Learningについて詳しくお知りになりたい方はこちら
Problem-Based Learningによって生徒たちが実際に議論した内容を見たい方はこちら

STEP1-2(❷). 事実をもとに仮説を立て、更に発散的に探究する。

STEP1-3(❸). 発散的探究の過程で、自身が(あるいはチームが)、「どうしても解決したい課題(あるいは最も解決したい課題)」を特定し、事実データや先行研究をもとにしながら、課題の根本原因を探究する。
課題の例)
「日本の女性差別問題を解決したい」
「ニジェールの貧困問題をなんとかしたい」など

STEP1-4(❹). 課題の解決策を、国内外の事例を探究しながら見出す。

STEP2
発表とアップデート

STEP2-1(❺). これまでの探究内容をパワーポイントやポスターにまとめ、アウトプットします。発表資料をつくる過程で、新たな仮説やNTK(※注1)などの気づきが生まれます。また、聴講者からの質問やアドバイス(聴講者の仮説やNTK)によって、自分たちだけでは気づけない発想を手にします。

※注1
NTKとはProblem-Based Learningで用いられる用語で、「Need to Know」の略。意味は、新たに必要な知識です。

STEP2-2(❻). STEP2-1で得た新たな仮説、NTKをもとに、Problem-Based Learningによって更に探究を深めます。

STEP3
ビジネス・科学技術・政策の基礎を学び解決策を進化

STEP3-1(❼). ビジネスの基礎を学び、自身がどうしても解決したい課題をビジネスでどう解決するかを探究し、最終的には事業計画としてアウトプットします。このステップを通じて、課題解決のためのアイデアを創出するだけでなく、自身が働きたい業種や職種が自然と明らかになることや、経済学や数学、社会学などの価値を認識してもらうことや、生徒の起業意欲を発掘することを期待しています。

また、SDGs経営、ESG経営、CSV経営など、現代は儲けながら(ビジネスをしながら)、社会課題を解決するということが当たり前になっています。そのため、本プログラムは、これからの社会で働く能力を育成する、キャリア教育・職業教育の機会であると言えます。

STEP3-2(❽). 科学技術の基礎、科学と技術の違いを学び、自身がどうしても解決したい課題を科学技術でどう解決するかを探究します。このステップを通じて、課題解決のためのアイデアを創出するだけでなく、科学技術を職場などで活用する力を身に付けてもらったり、物理・化学・生物・数学などの教科の価値を認識してもらったり、理系の生徒であれば、自身の研究テーマが自然と明らかになることを期待しています。

STEP3-3(❾). 政策の基礎を学び、自身がどうしても解決したい課題を政策でどう解決するかを探究します。このステップを通じて、課題解決のためのアイデアを創出するだけでなく、主権者教育の機会や、地歴公民への学習意欲につながることを期待しています。

STEP3-4(❿). STEP3-1~3の過程に加え、「一市民」としてどのように課題解決のための行動がとれるかを探究します。これらの中で得た新たな仮説、NTKをもとに、Problem-Based Learningによって更に探究を深めます。

STEP4
アクションプラン作成

STEP4(⓫). これまでの探究の成果として創出された課題解決策のうち、高校生である今行動できること、卒業後行動できること、社会人となって行動できることに分けて整理し、行動計画を立てます。行動することによって得られる新たな仮説とNTKは、座学では得られないものがあると信じています。ここで立てたものが、自身の志となることを期待しています。

STEP5
宣言

STEP5(⓬). STEP4で立てたアクションプランをアウトプットし、探究は一区切りつけます。ここからは、生徒一人ひとりが自走して探究、学習し続ける「生涯学習者」となり、作成した行動計画をPDCAで行動し続ける「生涯実践者」となることを期待しています。